『当たり前を当たり前に~健康な食材=健康な動植物~』

こんにちは!
 私は常々、世界中の人々が、健康な心と体を整えて、幸せに暮らせる社会になればいいなと思っています。一人一人にできることは小さいですが、自分にできる小さな行動は、いつもしていたいなと思っています。
 さて、イカリファームは、農業を営む会社ですが、農業や自然、食事、健康、幸せってどのような関係にあるのでしょうか。
私は、「健全な自然環境」→「農業=健康な動植物の育成・生産」→「販売=健康な動植物を食材として健康な状態のまま届ける」→「健全な食事」→「一人一人の心身の健康・幸せ」→「より良い社会の創造」と繋がって行くイメージを持っています。
農地の集約により、個人農家から大きな農業経営体に生産が集約されてきた今、生産するだけでなく、農産物を販売し、皆さま一人一人に健全な食材・食事を提供することまでを、一つの農業経営体が担うことが、時代の大きな流れになってきています。
 そんな中、健全な自然環境の土台の上に成り立つ健康な動植物の育成・生産・販売という役割を持つ農業に携わる訳ですから、自然環境を破壊しないことは勿論、健全な状態を守り、出来る事ならば環境を良い方向に向かう様に出来る限りのことをするということが求められていると考えています。そうして環境のことも考えながら健康な植物である農作物を育てること、そしてそれをそのままの状態で届けることに、私たちは、本業として真剣に取り組みます。
 科学技術が進歩し、情報化の進んだスピーディーで合理化された社会においては、この「まっとうな農産物の生産」や、「まっとうな食材の販売や食の提供」の実現は、思いの外、障壁が多いというのが事実です。皆さんの食べている植物としての農作物は健康なものなのか、畜産業界で育てられた肉や乳製品の元となる動物は健康なものなのか、真剣に追求して考えていくと必ずしもそうでない部分が多く見えてくることと思います。
 具体的に、何が障壁なのか、ここでは深堀はしませんが、このコラムでも断片的には、様々な形で話題に上ってくると思います。
 一人一人の心身の幸せに直結する健康には、健全な食事、運動、睡眠が必要ですが、その健全な食事をする為に必要なまっとうな食材、つまり健康な動植物が生産現場で作られ、流通と販売によりその健康な状態を保ったまま届けられるということが、皆さん一人一人の健康と幸せにとって大前提として重要なことだということを、社会の一員である一人一人が認識することがとてもとても重要な事だと感じます。
 イカリファームでは、「まっとうに作る」、「まっとうに届ける」という当たり前を、当たり前に一番大切なこととしています。
農作物を育てる「生産」を行う際は、自然の有機物である牛の堆肥や琵琶湖の水を使った土づくり・作物育成をすることで、環境にも人にも優しい農法を行い、温等消毒を行う等することで、余計な質・量の農薬を使わずに、最小限の農薬使用に抑える工夫をしています。
自然の栄養豊富な土からできた作物は、当然のことながら、自然と美味しく育つもので、そこに余計なものを加えない、余計なことをしないということを大切にしています。
 また、お客様にお届けする「販売」を行う際は、自然の中で自然な形で育った美味しい農産物を、そのままの形でお届けする為に、保管や販売、運送の過程で、余計なものが加わったり、余計なことが行われたりしないよう細心の注意を払っています。
例えば、高温や湿気や日光で質が悪くなることが無いように保冷庫で適切に保管する、精米したてを販売する等のようなことは当然ですし、加工品や外食産業、お米屋さんのように様々なお米をブレンドしたり、化学調味料を添加して、一つ一つの食品情報や食味が不明確になるようなことや、ごまかされるようなことは行いません。例えば、一袋一袋のお米が誰にどこでどのように作られたどのような品質のものなのか分かる形でお届けするという普通のこと、当然のことをまっとうしたいという思いで「生産」「販売」を通して一貫して行っているのです。
 このコラムを読んで下さった皆様や、イカリファームの農産物をいつも食べて下さっている皆様が、日々自分の食べる食べ物について、どのようなものをどのように食べたいかということをそれぞれの意思を持って選択し、本当の意味で心身共に健康・幸せな毎日を送って下さることをいつも願っています。
 堅苦しい話になりましたが、食べることに限らず、五感を通して自然のパワーを存分にもらうことは、他には代えがたいパワーで、私たちをとても元気にしてくれるものです。
イカリファームのある琵琶湖のほとりの自然の景色も、いつも私たちを元気にしてくれています。おかげで皆、心身ともにびっくりする程、健康です。
遠方の方々も含め、まだお会いしたことの無い皆様が、近い将来にお店と農場に遊びに来ていただけることを楽しみに、いつも変わらず、日々の農業に勤しんでいたいなと思います。